「松江地域振興予算ゼロ課」

先週のこと、島根大学「オレゴンから学ぶオープンソース産業振興」参加などのため、松江に出張。その間泊まったホテルが日経か地元紙かどちらかくれるというから、地元紙をお願いした。島根県の予算の話が一面トップに来るなど、朝から地元の話は立ち上がりを助けてくれる。出張中の新聞は地元紙に限る、は私の持論。そこで手元に「山陰中央新報」をいただいたわけだ。

さて、その山陰中央新報の2月14日付けの「明窓」のコーナーに「松江地域振興予算ゼロ課」が紹介されていた。これは、松江市ボランティアセンターの所属団体による活動で、特にシニアの方々が自分の経験や特技などをいろいろ登録して、ボランティアを紹介できるという枠組みだそうだ。

なにより、このネーミングがこれまた衝撃的。別名「だんだんボランティア」略称「だんボラ」。「だんだん」は、NHKの朝ドラのタイトルでもある。地元の人に言わせると、この「だんだん」は、気軽な感じで「ありがとう」というニュアンスなんだそうだ。いろんなところでこの朝ドラの話題があった。しかも、主役は団塊(だんかい)の世代。シャレが効いてる。

意図的に行政に見まがうネーミングの「ゼロ課」といい、団塊の世代+地域のプライドをくすぐる「だんボラ」といい、ある意味、超わかってる。

さらにこの記事にはいいコピーが埋まってる。山陰中央新報のWEBサイトにて(一日遅れ?)掲載されていたので紹介。

シニア世代やいわゆる団塊世代が培ってきた知恵と経験、技術を生かして、新たな生きがいの発見と地域でのボランティアの推進を目的にしている。・・・「取った杵柄、活かせ杵柄」が合言葉だ・・・記念講演会で華頂短大准教授の名賀亨さんは「無給労働がボランティアではない。課題に気付き解決へ動くことがボランティア」と自発性の大切さを強調。できること、楽しいことから始めればいい。楽しいと活動が広がり、課題解決で社会を変えられる、と

冒頭のイベントでパネルディスカッションでの話題とかぶるんだけど、サービスを効率よく作れる道具を扱えることそのものはたいして売り物にならないんだよね。むしろ、それで作ったサービスを出していくべきで、そのほうがよっぽど腕を磨くことにつながる。早速、これをこっそりrubyでやってはどうか。サイトもないみたいだし、SEOもできてないみたいだしさ。全国的に、「だんボラプラットフォーム(仮w)」はニーズがあると思うよ。

とりあえずもう一回書くけど、「松江地域振興予算ゼロ課」向けに、だんボラプラットフォーム(仮)を構築してはどうか、という話。技術者が無料でやるんじゃなく、市の勉強会予算と企業のスポンサーをあわせてやれば、いい話とソリューションの両方が成り立ちますよ。