Entrepreneurship Sharing Week

戦略会議の真骨頂は「エネルギー交換」である。

火曜、水曜と、それぞれ顧客意志決定者と、イノベーションというよりはレボリューション構想が議題。新卒新人ですら、うかうかちゃらちゃらと脇目を振っている場合ではないことが見て取れる。成長の速さに驚く。こちらとしても、なるだけたくさんの手柄が顧客のものにならなければならない。結論をすぱっと出し、すばやく全力で実行する気迫をシェア。ぐったりなのに、なぜか元気がでる。

ビジョナリ雑談の真骨頂もまた「エネルギー交換」である。

木曜、高須賀さんと首藤さんのセッションはスルーして裏番組を見、あとで裏でご本人たちプラス浜口さんプラス西田さんとお会いして楽屋トーク。まあ、それほど強いテンションの議論ではなかったんだけど、現在zibaにおられる浜口さん濱口さん(漢字間違ってすいません)、すなわち高須賀さんの右腕も来日していたことの大きさを理解できるのはLunarrオフィスをお伺いしていたからかな。いずれにしても、いつも「次」を考える人の視点は切れ味が全然違う。

やはりメッセージは受取手のもの

金曜、また別の顧客が同席する、朝から晩までほとんど英語のコンファレンス。聴衆と提供情報の乖離が激しく、実態的には官学主導ならではの、スーパーからまわりイベントだったとの評だ。が、まあ、なまはんかでは、あのメンツ、すなわち管さん、ヒラリーさんのビデオメッセージ、駐日US大使、ノルウェイ大使リアル登場はレアだ。続々と繰り出されるコンテンツだったが、肝心の聴くべき人間を集客できなかったようだ。

リアルプレイヤー抜きで煽っても何も伝わらない。とはいえ、やはりメッセージは受取手のものだから、それぞれ、ということでいいんだよね。発信者には感謝。これは木曜のイベントも、金曜のイベントも同じ。

イベントそのものでは「エネルギー交換」はできなかった。もっとも、WOCSに反映したい学びは多かったけどね。

いずれにしても、空腹感は、個別、ワンオンワンでかっぱらって満たすに限る。

木曜同様の行動だけど、金曜は、召喚されていた八尋さんを捕まえ、フランクな意見交換に強引に持ち込む。この方は最近、情振課じゃなくなっちゃったんだけど、ともあれ、新規需要開拓担当なので、私にはむしろからみやすくなった。2,3年ぶりかも。いやになっちゃうくらい頭がよくて、しみじみ勉強になる。とりあえず、アントレプレナー育成プロジェクトの話につづくと思われる。

あとは、KATARIBAの今村さん。やってるなあ、この人。本当に動いている人のパワーはスキルとかバックボーンとかではないよな。

思わぬ相手登場、では、元最強大関。彼は一番前の席でがっつり聴いていたのだけど、自身のアントレプレナーシップ発揮に関心があるからここにいるのかと尋ねると「いやいや。でも、US、JPともにどうなってんのかは予想もするし現状は見たいし。がっかりばっかりだけどね」と。

ITの役割は道具よりも、まず目的。

ともあれ、環境、エネルギー、社会政策、日本ではITでも解決を加速できる未着手な事業がこんなにもあるのかとクリアに再認識できて良かった。アントレプレナーシップはそれを持つ人からしか学べないし、それを学びたい人間にしか伝えられないことも。道具としてのテクノロジ、メソドロジだけ見つめていても、社会はなんにも変わらない。

いえね、道具の世界も大事だと思うからこそ、職人を発掘し、未熟な道具をホンモノに仕立て上げ、あわよくば市場にのせ、標準化して成長戦略の追い風を吹かせ続けたりとする人たちがいるわけなのだけど、手段にしても目的にしてもなんにしてもクチをあけてできあがり品を待ってるだけでは、、、もうだめ。少なくとも何かを起こすことには一切つながらない。激増する廃業率のはなしも加味すると、そういう人の経済的価値はきっとそのひとの想像以上に下がっていくよね。

新しいことをできるかどうかは立ち位置次第だけど、それでも、どの立ち位置にいる個人でも、組織でも、生きている、成長しているところの特徴は「真剣勝負でやっている感」すらない状態では、生きていける気がしない。本年、与えられたミッションにすら、ちゃらちゃらふらふらとしている状態に危機感持てないともう終わりでしょう。

自己肯定におぼれたらゲームオーバーだよ。

だって、交換するエネルギーなんて期待できないから。

何にしてもメッセージを価値化するのはあくまでその受取手だから、受け取らない相手に投げ続けられる気がしない。そういうからには、自分としては、とりあえず今週全力でかっぱらったエンカレッジを咀嚼しなきゃ、という感じ。

以上、今週の備忘録でした。